おすすめの今月の1枚

   
大塚国際美術館スタッフが毎月おすすめの作品をご紹介。
絵画鑑賞をもっと身近に興味深く楽しんでいただけたら嬉しいです。
 

【今月の1枚】ゴッホ、フィンセント・ファン《アルルのゴッホの部屋》

【今月の1枚】ゴッホ、フィンセント・ファン《アルルのゴッホの部屋》
 
大塚国際美術館は、2018年3月、開館20周年を記念してオランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホの描いた“花瓶のヒマワリ”全7点を一堂に原寸大の陶板で再現します。
 
7点の“花瓶のヒマワリ”は南仏アルルで描かれました。ゴッホは通称“黄色い家”と呼ばれたアパートを借り、画家仲間ゴーギャンとアルルで共同生活をしました。そのアパートのゴッホが暮らした部屋を描いた作品です。
《アルルのゴッホの部屋》は、アムステルダムのゴッホ美術館、シカゴ美術研究所にもサイズや色合いが少し違う作品があり、3枚描かれました。この作品は、かつては日本の松方コレクションのひとつで、戦後返還されず現在はパリのオルセー美術館にあります。
 
後にゴーギャンとの共同生活は破たんし、ゴッホは、1888年12月、自身の耳たぶをカミソリで切るという事件をおこし、翌年の5月にはこの部屋を去ることになります。ゴッホが“黄色い部屋”で暮らしたのはわずか1年足らずでしたが、テーブルの上には、ゴッホが毎日使った水差しやブラシ、壁に掛けられたタオルやシャンブレーのシャツに麦わら帽子、ベッド側の壁には大好きな浮世絵を2枚飾っていたそうです。眺めているとアルルのゴッホの部屋に招かれたような気持ちになってきます。
 
文責:浅井智誉子 2017年12月
 
 
ゴッホ《アルルのゴッホの部屋》
《アルルのゴッホの部屋》
ゴッホ、フィンセント・ファン(1853-1890)
オルセー美術館、パリ、フランス
油彩、カンヴァス/57.5×74cm
1889年

※写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです
<<大塚国際美術館>> 〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1 TEL:088-687-3737 FAX:088-687-1117