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教科書で見たような、だれもが知っている名画を、時代順に展示しているから、「ルネサンス」や「バロック」といった時代ごとの絵の特ちょうやいろいろな画家のかき方のちがいなどを見くらべることができます。
ちょっとちがったみかたでもっと美術館が楽しめるかも!

時代や作家、様式によって絵の中にはいろいろな顔があります。
どんな理由でこんな顔になったのかな?絵をクリックしてみよう!
絵の中にもたくさんの動物が登場します。ここでは、みんなにも身近な「犬」を見てみましょう。
どんな絵に登場してるかな?絵をクリックしてみよう!
みなさんも教科書のどこかで、一度は見たことのある絵でしょう。
本当はどのくらいの大きさかな?絵をクリックしてみよう!

アレクサンドロス大王が育ったマケドニア王国の首都ペラから出土した住宅の一室を飾っていた床モザイクです。獅子を中央に挟んで二人の若者が攻撃をしかけようとしています。
獅子狩りに必要な猟犬が描かれていないことから、獅子が突然あらわれた場面ではないかと思われます。左側の若者がアレクサンドロス大王、右側には助けに入った親友が描かれています。川底の丸い石を並べて作られたモザイク画です。


祭壇前飾り(さいだんまえかざり)は12世紀頃のスペインで数多くつくられました。中央にはイエス・キリスト、左右には使徒たちをピラミッド状に並べて描かれています。顔や衣服は強い線で描かれ、特にキリストを見つめる使徒たちの大きな目は印象的で、スペインのカタルーニャ地方独特の顔つきをしています。この作品は、板に卵黄と顔料、油をまぜたもので描く『テンペラ画法』で描かれつやのある質感に特徴があります。


カラヴァッジョは16世紀末から17世紀初めにかけてローマで活躍した画家です。「バッカス」とは古代ギリシャ神話におけるお酒の神様です。カラヴァッジョが描いたバッカスは、頭にぶどうの葉や実を飾り、神というよりむしろ神の格好をしたこの世の少年のような印象があります。果物は、くさりかけた様子や虫食いの跡までしっかりと描きこまれています。この絵には、画家自身の自画像であるとか、キリストの姿を描いたものであるなどのさまざまな説があります。カラヴァッジョの絵は、後に活躍するレンブラントやベラスケス、リュベンスらのお手本になりました。


モネは19世紀に活躍した印象派を代表する画家です。モネが描いたジャポニスム(日本趣味)の作品のなかでも、 最大級で華麗な作品です。モデルとなった画家の妻カミーユがかざしている扇の色が、フランス国旗の三色と一致します。部屋の壁には、日本のうちわがたくさん飾られています。赤い着物の中央のいかつい男とカミーユの明るい表情が対照的です。幸せいっぱいのカミーユですが、この3年後わずか32歳の若さでこの世を去ってしまします。


ファン・エイクは15世紀のネーデルラントで活躍した画家で、油彩を始めた画家といわれています。この絵は、 ファン・エイクの友人であったアルノルフィーニの結婚の記念画と考えられています。整とんされた室内の正面には、凸面鏡(とつめんきょう)がかけられていますが、そこには夫婦の後ろ姿のほかに、もう一人の人物が描かれています。この人物は、結婚に立ち会う画家ファン・エイク自身であるといわれています。鏡の上の壁には、ファン・エイクのサインも見られます。脱ぎ捨てられたサンダルは、そこが神のいる聖地であることを示し、二人の足もとにいる犬は「忠誠(ちゅうせい)」を表しています。


ベラスケスは、17世紀にスペインで活躍した宮廷(きゅうてい)画家です。フェリーぺ4世の長男で王位継承者に予定されていた皇太子バルタサール・カルロスが6歳の時の絵です。幼さを残しながら、男子らしいきりっとした表情で描かれていますが、残念ながら17歳の 時に亡くなってしまいます。彼の足元にいる犬は、おだやかそうな表情をして眠っています。ベラスケスは狩猟(しゅりょう)を好んだ国王一家の肖像を多く描いていますが、それぞれの立場や性格にあった犬を選んで描いています。


ブーシェは18世紀フランス、ロココ時代に活躍した画家です。ポンパドゥール夫人は、ルイ 15世の寵愛(ちょうあい)をうけた女性であり、文学者や芸術家を手厚く保護したことで知られています。ブーシェはポンパドゥール夫人のお気に入りの画家の一人であり、数多くの肖像画を残しています。華やかなドレスに身を包んだ夫人は花咲く庭園でポーズをとっています。ベンチに座っている小さな犬は、当時貴族階級に愛されたパピヨンです。貴族たちの一種のステータスシンボルであったようで、たくさんの絵に登場しています。


レオナルド・ダ・ヴィンチはルネサンス期を代表する画家です。この女性像のモデルについてはさまざまな説があります。女性は喪服と思われる服を着て腕を組み、静かに微笑んでいます。人物は、輪郭線をぼかすように明暗や濃淡で描かれていますが、これは『スフマート』とよばれる技法です。スフマートとは日本語で『けむりのような』の意味です。また、大地と川が描かれた不思議な風景は『空気遠近法』という技法を用い、遠くになるにつれぼかすように描いています。レオナルド・ダ・ヴィンチは最後までこの作品を手元に置いていたようです。彼の描いた作品の中で、最も有名な作品といえるでしょう。


イタリアのポンペイ、「ファウヌスの家」から発見された床モザイクです。アレクサンドロス大王とペルシアの王ダレイオス三世が戦っている場面が描かれています。中央には、アレクサンドロス大王の槍を受け、ダレイオス三世の部下が今まさに倒れようとしています。ペルシア軍はすでに逃げ去ろうとし始め、ダレイオス三世の悲劇的な様子が描かれています。この作品は、2mmから3mmぐらいの四角い石を並べて作ったモザイク画です。約100万個の石が使われています。


ルネサンス三大巨匠の一人、ラファエッロが描いたこの壁画は、「哲学」を表しています。遠近法を用いた奥行きのある建築空間の中に、哲学者たちがたくさん描かれています。中央の二人に視線がいきますが、左側の赤い服を着た人物がプラトンです。彼の顔にはレオナルド・ダ・ヴィンチの顔が描かれています。右側の青い服を着た人物がアリストテレス。この絵の中には、画家ラファエッロの自画像も描かれています。彼は、絵の右端から2番目で、黒いベレー帽をかぶってこちらを見つめています。


イエス・キリストが「この中に私を裏切ろうとしているものがいる」といった瞬間の、弟子たちが驚いている様子を描いています。中央にはキリスト、左右には12人の弟子たちが3人ずつひとかたまりになって描かれています。弟子たちは、それぞれの性格を表すようなポーズで驚きを表現しています。キリストの右のこめかみを中心とした線遠近法で描かれ、奥行きのある整然とした空間がうまれています。
