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あなたの顔はどの名画の人物に似ているかをアートくんが診断してくれます。どんな名画の人物が出てくるかな?

美術館をめぐっていると笑っている顔、悲しんでいる顔、すましている顔、おどけている顔いろんな表情を持つ人たちに出会えます。
絵画を鑑賞するとき、絵の中の人物たちにどんな気持ちをしているのか問いかけてみてください。きっと表情やしぐさによって絵の中のドラマを私たちに教えてくれます。
人物の絵を描く時、真正面を向いて描かれることは非常にまれでした。ななめに体を傾けて描かれることが多かったのです。真正面を向いて描かれるのは、キリストのように聖人や神様のような人ばかりでした。
でも、人は常に動いているので少し傾いて描かれる方が本人らしく、きれいに見えるとも言われています。
あなたが人物を描くならどんな方向から描きますか?
ある人の顔の特徴については、写真でもわかりますが、その人の性格やまわりの人にどんな印象を与えていたかということは、なかなか写真ではわかりません。
写真が無い時代から、画家たちは、王や貴族、僧侶や学者、政治家や豊かな商人の顔の特徴と性格、そして、その人の役割を絵に描いてきました。人物が描かれたこれらの絵を肖像画といいます。
時代が現代に近づくにつれて、画家は自分の好きな人や身近な人を描くようになりました。絵のモデルになった人々は、自分がどのように描かれるのか、画家が絵を完成させるのをわくわくしながら待ち続けました。
みなさんが見た絵のなかにも、そんなモデルの人たちの気持ちが読みとれる作品があるかもしれませんよ。
みなさんは、自分の顔や家族の顔、そして友だちの顔を絵に描いたことがあるでしょう。遠足や運動会の絵のなかで自分や友だちの姿を描いたり、何かの記念日に家族の顔を描いた人もいるでしょう。楽しい時や面白い経験をしたときには、誰もが自分や身近な人の顔や姿を描きたくなるものです。
画家たちもみなさんと同じです。神々の美しい姿を立派に描いたときには、うれしくて自分の顔を絵の目立たないところに描き込んだ画家もいます。王や貴族に頼まれて、この人たちの姿を描くとき、その近くに自分の姿を描き入れた画家もいます。
やがて画家たちは、自分自身の顔や姿を見つめて、絵の練習をしたり、その時の自分の気分を表現しようとし始めます。これが自画像です。楽しい時に描かれた自画像もありますし、自分の生き方を振り返るときに描かれたような自画像もあります。
鳴門教育大学大学院 教授 山木朝彦